アメリカの芝刈機








ただ緑が並んでいても美しいとは言わない

芝生でなければダメ、そう、アメリカではタンポポや雑草が混じった芝生は落第者の印。

あっ、それは世界どこでも同じか。


天然モノの芝生を愛するとLOHASを気取って除草剤を捲かずにいようものなら、

数か月後にはアメリカの庭は青々とした芝生からタンポポ畑に、雑草畑に姿を変えてしまう。


近隣の人たちは眉をひそめるよ。

オマエの庭の雑草は、次には隣の家の庭に雑草を広める。

アメリカの勝者の証のひとつ、手入れが行き届いた庭のキレイな芝生。

芝生の手入れは近所付き合いに影響する。

誰だってもう芝生の雑草取り、芝刈機に無関心ではいられない、アメリカの一戸建ての家では。





そこで売られているのが芝生を注ぎ足すキットだ。

Grass Seedsと書かれてあるから、そのまま芝生の種。

フサフサしていなくて、毛の寂しくなった芝生スペースがあれば、この芝生の種を捲いて、多めに水を与える。


春から初夏までが芝生を育てるベストシーズン。

一週間もすればそこそこに根付き、芝生の穴は埋められる。

定期的な芝刈りだけではないアメリカの芝生文化

雑草が定着しないように除草剤を捲くし、雑草はスコップで根元から手作業で取り除く労力を惜しまない。

ホームセンターで売っているアメリカの芝刈機の多種多様ぶりには驚き、少し呆れ、いいや豊かな文化を感じる。

きっとその手の人たちにとっては道具モノの違いを楽しむ場なのだろう、このアメリカの芝刈機は。





金をかけて広い庭のある家に住み、時間をかけて庭の芝刈りをし、芝生が痩せ細らないよう手入れをする。

それができる人がアメリカでの成功者?

日本人が色々なことで見栄を張り合うことのアメリカ版が、芝生・芝刈機?

実利がないけど、アメリカ人全般の趣味だからそこに理由はいらないの?

どう考えても僕を頷かせる答えにはならなくて、ただアメリカの芝生文化が僕を動かし、

緑豊かでワサワサとした芝生の養生に向かわせる。


芝生の種をウォールマートで安く大量に買って、雨の降る直前にハナサカじいさんのようにあちこちにバラまけばいいんでしょ。

安直な僕の考えはきっと間違っているのだろう、アメリカの芝刈り文化を体得する僕の試みは続いていく


手押し式の芝刈機から、自走式芝刈機へ、その次は上に自分が乗るタイプの芝刈機にアップグレードすればよい?

いや、いっそ掃除機ルンバのような自動で芝刈をしてくれるロボット芝刈機を買えばみんなの尊敬を集められる?