奈良の大仏 重さ








悪党・松永弾正の狙いは明確、東大寺の大仏の大きさを小さくすること。

三好三人衆と筒井順慶が束になって攻め込んでこようが、

頑強な信貴山城・多聞山城が陥落するものか。

この機を逃さず、最近特に生意気な東大寺の勢力を削いでやる。

東大寺の大仏の大きさにも畏敬を示していない松永弾正は、一計を案じていた。


興福寺や東大寺でさえも相手方と結託し、東大寺大仏殿にまで敵軍を引き入れている。

松永弾正は折を見て、夜討ちを仕掛けて、

東大寺大仏殿付近に本陣を張っていた三好三人衆を襲った。





しかし狙いは敵兵の掃討ではなく、大仏殿に火を放つこと。

前線で戦う兵士を支援するのではなく、後陣の弓隊は次々と大仏殿に火矢を射かけた。

恐るべし、悪党・松永弾正!

聖武天皇から続く東大寺大仏の大きさに意味を見出さず、むしろ憎み、火をかけるなど!

敵兵から襲われたため、正当防衛をしただけ、という理由を考えつつ、

戦場のどさくさに紛れて、東大寺大仏の大きさを縮めてしまおうなど、誰が思いつくことか。


この東大寺の戦いによって、頭の部分を失い、大仏殿を全焼し、雨ざらしになった

東大寺の大仏は大きさを失い、それはつまり、東大寺の権威を落とすことになった。

自分の意のままにならない東大寺に対しての、松永弾正なりの仕打ち。


こんな事件もあって、現代の東大寺の大仏は大きさを復活しているんだ。

これからの時代、同じような争いに巻き込まれたら一部焼失だけでは済まされないよね。

ミサイル一発で、東大寺の大仏は痕型もなくなってしまう。

だから、今のうちに見ておこう、拝んでおこう、東大寺の大仏の大きさを。